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雷害のメカニズム

直撃雷サージ

落雷の直撃によるサージで、最も破壊電圧は高く被害も大きくなります。確率的にはかなり低く、起きる可能性は他の雷サージよりも低いものです。

誘導雷サージ

誘導雷サージには次の2種類があります。

静電誘導

静電誘導

図1:静電誘導による雷サージ

図1に示すように、雷雲下部の負電荷によりケーブル上に正電荷が誘導されます。そして雷雲が落雷などにより放電しその電荷が中和消滅すると、ケーブル上の正電荷は拘束を解かれ サージとなり侵入するものです。

電磁誘導

電磁誘導

図2:電磁誘導による雷サージ

図2に示すように落雷電流による電磁誘導でケーブルに誘起されたサージが侵入するものです。
また、サージエネルギーの大部分はケーブル~大地間 (コモンモード) にサージとして侵入します。

誘導雷による被害は落雷地点から数kmも離れた地点で発生するために、被害の範囲が広くかつ、現象がつかみ難く非常に問題のある雷害です。この防止策として耐雷トランスの設備が有効な防止対策となります。