SPIトランス超高効率Sシリーズ

アモルファス合金のランダムな原子配列が電気のロスを抑制

SPIトランス超高効率Sシリーズ

SPI トランス超高効率Sシリーズ

通常の金属や合金では、原子が規則的に配列した結晶構造を持っているのに対し、アモルファス合金はランダムな原子配列の構造を持っています。変圧器の鉄心に使用した場合には、ヒステリシス損*1と渦電流損*2 が極めて少なくなり、電力変換のロスを抑えることができます。

※1 ヒステリシス損 … 鉄心内の磁束が変化することで分子相互間に発生する摩擦損のこと。
※2 渦電流損 … 磁束の変化で鉄心内に発生する電流の抵抗損失のこと。

アモルファス構造概念図

無負荷損 (待機電力) を抑えながら大きな省エネ効果を実現

変圧器に発生する電気損失には、通電時に発生する「負荷損」と、受電状態で常時発生する「無負荷損」があります。この無負荷損=待機電力を抑えることにより長期的に大きな省エネ効果が期待できます。

変圧器の稼動時間は昼間、夜間で複雑に変化するため、損失を調ベる際には「負荷率」を基準にします。下のグラフのように平均の等価負荷率を計算して変圧器の導入を検討します。SPIトランスSシリーズは無負荷損を極めて低くするアモルファスコアを採用しており、大きな省エネ効果が得られます。

負荷率

Sシリーズ(アモルファス変圧器)は超高効率タイプの変圧器

無負荷(待機電力)が従来品(電磁鋼板製)の1/4~1/6と全負荷率において高効率を実現します。
特に太陽光発電のように等価負荷率が低い領域で、大きな省エネ効果を得られます。

負荷率別特性比較

負荷率別特性比較

負荷率に対する効率の推移比較表

負荷率に対する効率の推移比較表
従来の電磁鋼版製トランスに比べ年間5万円の利益増加

販売電気料金 ¥21/kwhの場合

使用年数 珪素鋼板の売電額 アモルファスの売電額 差額
0.5 ¥1,809,247 ¥1,821,940 ¥ -12,693
1 ¥3,618,493 ¥3,643,880 ¥ -25,386
1.5 ¥5,427,740 ¥5,465,820 ¥ -38,080
2 ¥7,236,986 ¥7,287,759 ¥ -50,773
2.5 ¥9,046,233 ¥9,109,699 ¥ -63,466
3 ¥10,855,480 ¥10,931,639 ¥ -76,159

販売電気料金 ¥42/kwhの場合

使用年数 珪素鋼板の売電額 アモルファスの売電額 差額
0.5 ¥3,618,493 ¥3,643,880 ¥ -25,386
1 ¥7,236,986 ¥7,287,759 ¥ -50,773
1.5 ¥10,855,480 ¥10,931,639 ¥ -76,159
2 ¥14,473,973 ¥14,575,519 ¥ -101,546
2.5 ¥18,092,466 ¥18,219,398 ¥ 126,932
3 ¥21,710,959 ¥21,863,278 ¥ -152,319